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zoom RSS ミュージアムの歩みを紐解けば ―2010.12〜2011.8/胎動―

<<   作成日時 : 2012/09/24 23:06   >>

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 向山駅ミニミュージアムが開館して、この11月でまもなく1年を迎えます。これまでブログでもたびたび過去の姿を描いてきましたが、正直なところ地元人はここまで向山駅が全国の鉄道ファンに集ってもらえる場所だとは思いもしませんでした。ファンは集うばかりでなく、今やミュージアムの運営を切り盛りするだけのきわめて力強い存在になっています。駅を抱える地域で骨をうずめる「地元人」、鉄道や駅を愛して止まない「鉄道ファン」のパワーが融合して切り盛りしている駅は、もしかしたらそんなに多くは無いのかもしれません。
 過去の写真を見ていたら、これまでの歩みがまるで走馬灯のように頭の中に思い浮かばれます。この余韻を忘れぬうちに、しっかり思い返せるように、少しだけつづってみたいと思います。

 第1集は「胎動」、ミュージアムがこの世に生まれ来る前の姿を思い起こしてみましょう。

[2010.12.04/青い森鉄道開業の日]
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 青い森鉄道開業直前から、さまざまな駅でいろいろなイベントが開かれるのを向山人は知っていました。最初は何にも考えてなかったのですが、せっかくだから「何かやるべぇよ」ってことになって、超ゲリラ的にやったのがプラットホームで「ナガイモとトロロ飯の振る舞い」でした。企画が決まったのがたった数日前、しかもたまたま近くの農家で収穫した余りのナガイモを使うという無計画極まりないチャレンジでした。

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 確かこの日は猛烈な風で、青い森鉄道オープン早々からダイヤが乱れまくりでした。もちろん向山駅プラットホームも寒風吹きすさみ、とてもイベントなんてやってられないような状態でした。それでも駅に降りてくれた人数人(ほんと数人、四捨五入しても二桁にはならない)は、こうして鼻水をすすりながらトロロ飯をおいしそうにほおばってくれました。
 これまでも向山の人たちは、駅をそうじしたりしてかかわってきましたが、駅を使ってイベントというのは、これが最初の最初だったような気がします。ほんと無計画だったけど、やっていて楽しかったんですよ。


[2010.12.10/プラットホームに球根植えた]
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 この辺りから少しずつ青い森鉄道とかかわるようになってきました。ちょうどステップアップ事業というのがありまして、駅環境の整備などに助成する制度を活用して、プラットホームにチューリップの球根を植えました。今、向山駅のプラットホームにある花壇の花たちは、この頃植えられたものがたくさんあります。

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 駅で集って作業して、みんなでお菓子や料理を食べて労をねぎらうのもこの頃から頻繁になってきます。これまで駅を素通りしていた地元人も、こういう集まりがあると自然に集まって汗を流し、みんなで団欒するようになったんです。向山駅の待合室、このころはまだずいぶんがらんとしてますね。本棚もありませんし。


[2011.03.08/待合室に本棚が来た]
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 3月になるとステップアップ事業を使って買った本棚が待合室に入りました。このころはまだ並べられる本は少なかったんですね。でもあっという間にいろんな本が並べられたように思います。今はもうスペースが足りなくて、もう一つ本棚を足すことで話が進んでいます。

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 向山の小学生たちは木ノ下小学校に通うんですが、冬の期間はスクールバスで通います。その集合場所が向山駅になっています。本棚ができたことで、毎朝子ども達はバスが来る前に本を読むようになりました。手前にあるテーブルは当時子ども会育成会の会長だった新山さん渾身の作品です。


[2011.03.19/フラワーコンテスト、大津波がれき撤去手伝い]
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 これも青い森ステップアップ事業をつかって開いたフラワーコンテストです。みんなで思い思いに花を植えて「おらだけの花」をつくっちゃいます。このときにつかった木製の入れ物、今でもちゃんとミュージアム前に置かれて、美しい花が咲いています。

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 この日は花植えが終わってから、東日本大震災の大津波で壊滅的被害を受けたおいらせ町の川口地区に行って、がれき撤去のお手伝いをしたんでした。震災から1週間程度たっていましたが、被災地はまったく手付かずの状態に等しく、見るも無残な姿で心が痛みました。ほんの少しですが、膨大ながれきを少しずつ仕分けしたりしました。


[2011.05.22/駅事務室大掃除作戦を開始]
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 2012年5月、かねてから計画していた大掃除作戦を決行しました。数ヶ月前から青い森鉄道に「そうじさせてほしい」とよびかけ、この日ついに駅事務室へと地域の手が加えられました。この事務室が閉じられてから20年余り、その分のうずたかく積もったほこり、くもの巣、ごみ・・・とてもじゃないけどマスクなしじゃやってられないものでした。でも20年前のものが手付かず、そのままの状態で残っていたんです。

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 そうじはとにかく中のものを外に出して、室内にものが残らない状態にします。そしてほこりや土をはきだします。このときに猛烈なほこりが出るんです。これじゃたまらないということで、徹底的に水をかけて洗いました。このとき出てきた国鉄時代のがらくたが、今ミュージアムに「お宝」として飾られているんです。


[2011.08.20/青い森トークリレー]
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 青い森鉄道開業から間もないこのころは、沿線上でいろんなイベントが催されていました。駅推進員の皆さんの活動も活発で、何度も一緒に活動しました。今はそうした活動が少なくなって、ちょっと残念です。このトークリレーもそのイベントの一つ。沿線上の駅で順番にトークリレーしちゃおうというもの。向山駅はみんな地域の人が集まって、地域の手で駅を盛り上げていこうという感覚で話が盛り上がったと記憶しています。この頃、すでに「開かずの事務室をミュージアムに仕立て上げよう」という構想がほぼ出来上がっていました。

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 今のミュージアム前です。花はずらっと並んでいますが、左側を注目してください。まだミュージアムなんてなくて、事務室はまだ薄汚いカーテンで閉じられていますね。でもカーテンの中は徐々に徐々に片付けられ、展示品を並べる準備が着々と進んでいました。今この写真を見ながら耳を澄ますと、ミュージアムが生まれる前の胎動が聞こえてくるような感じです。

 駅を使って何かをしようという地元人の一念発起、そしてミュージアム誕生1ヶ月半前まで、まさに「黎明期」のレポでした。
 次は「ミュージアムの歩みを紐解けば ―草創期―」です。

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コメント(7件)

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 しかし、このようにミュージアムの歩みを紐解いていけば、途中途中でいろんな事がありましたね。
 今思えば、よくこんなにやってきたものだと感心しますね。
 それもこれも、一つずつ階段を昇るように、しっかりと踏み固め進んできた賜でしょう。

 みなさんに感謝!!感謝!!。
N会長
2012/09/25 15:23

向山駅には駅員がいた頃に一度だけ行った事があるだけでした(もちろん無人化になってからは一度も…)
ただ、桜の時期になると、通りすがりで、チラ見するくらいだったんですよね
(^_^;)

別に、鉄道好きでもマニアでもないそんな私が、今やスタッフの一員とは、人生面白いもんですね♪

ミニミュージアムと共に、私も発展して行けたら…と思いますので、今後もよろしくお願いしますm(__)m

田中
2012/09/25 18:46
会長、田中さんこんばんは。コメントありがとうございます。

ミュージアムのたどってきた道を思い返すと、たったこの1年の間でずいぶんいろんなことがあったものだと思います。最初、私たち地元人でスタートしたミュージアムですが、今のように鉄道ファンが全国から足を運んでくれたり、はたまたそのマニアの人たちが仲間になり、主力メンバーになったり…そんなことは夢にも思いませんでした。

ブログに恐る恐る投稿し、快い回答だけでなく何度も仙台から足を運んでくれる歩王さん

マルタイの写真をネットから拝借し、それがもとで知り合い、今やジオラマを一手に引き受けるレール君

開館イベントにカメラぶら下げ笑顔を振りまき、今やみんなのまとめ役として欠かせない沢鉄さん

いつの間にかミュージアムの案内役を務め、いつも寡黙にケータイで情報取得しながら、冷静にミュージアムの運営を考えてくれる田中さん

いつかの豚汁の振る舞いがきっかけで足を運び、いつの間にか向山の長老様と上手に上手に話し込む浪岡さん

主力になっている人たち以外にも、ミュージアムで、そしてブログで知り合った全国の仲間がいます。こうした人たちとの出会いは、本当に最初は思っても見なかったことです。

まもなく1周年を迎え、記念イベントまで開こうとする向山駅ミニミュージアムを支えたのは、地元に骨をうずめる向山人と、鉄道をこよなく愛してやまない鉄道ファンで築いた「軌跡のコラボレーション」です。
M局長
2012/09/25 19:39
一周年を迎える向山駅ミニミュージアムですが、私が初めてミュージアムに見学に行ったのが、11月ごろだったと思います。
田中さん同様、『鉄道マニア』ではなく、見学客の一人でした。当然、スタッフになるとは全く思いませんでした。
実際、現在でも詳しい訳ではないですが、小学生のころ寝台列車で東京(神奈川)の親戚の家に行った思い出、高校時代、とうてつの電車で工業高校に通った思い出、先日の社員旅行で乗った新幹線…。ちょっとしたことで電車・駅を利用していたことを一つ喋り、二つ喋りしているうちに、ミュージアムにハマり、盆踊りを楽しむまでになりました。
ミュージアム当番…電車も駅も詳しくない…それでも楽しみに足を運べるのは、『ミュージアム』として駅を再開発してくださった町内会の皆さんのおかげです。
のんびり・まったり・ゆっくりのアットホームな雰囲気を楽しみにお世話になりたいと思います。
これからも、宜しくお願いします。

個人的な偏見は、『町内会議は「集会所」、井戸端会議は「駅(ミュージアム)」』として、発展すれば面白いかなあと思ってます。
三沢の浪岡
2012/09/25 22:32
浪岡さんこんばんは。コメントありがとうございます。
 たぶんですけど、おいらせ町の中で駅みたいな地域にあるものを、地元人とファンが一緒になって運営したり、新しい何かを作り上げることってないんじゃないかと思います。おいらせ町にお住まいのスタッフのみなさん、たぶんこういうの聞いたことないですよねぇ。
 その辺こそ「軌跡のコラボレーション」だと思うんです。決してお金を膨大にかけたわけじゃありません。駅だって決して大きくなんてありません。決して無理なことをしたわけじゃありません。それでもこうしてステップアップできるんですよね。
 前にあった青い森の「ステップアップ事業」、名前を聞けば、本当はこういうことを目的にした事業だったんでしょうね。地域やファンが駅や鉄道を盛り上げて「おらんどの駅だ、鉄道だ」って思える地盤をつくるためにね。
M局長
2012/09/26 00:38
おはようございます。
とろろ飯の振る舞い、やりましたねー。
とても寒かったこと、ご飯をたくさん準備した割にあまり駅に降りる人が少なかったことなど今では良い思い出です。
でも、自分たちで考えてそれを行動に移したあの日があったから今があると思います。
N会長が良く言ってるように、まずやってみる、そして反省はするけど後悔しないというスタンスでこれからもやっていきたいと思います。
コジー
2012/09/26 04:39
コジーさんおはようございます。コメントありがとうございます。あのプラットホームトロロ飯の時は、とにかく風がすごかったですね。でもすごく楽しかったです。そのときはまさかここまで仲間の輪が広がるなんて、思ってもいませんでした。
M局長
2012/09/26 09:36

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